ガイド
補助金と助成金の違いとは?
財源・審査・採択率・選び方を徹底解説
「補助金と助成金って何が違うの?」——事業者から最も多く寄せられる質問のひとつです。本ガイドでは、財源・審査・採択率・支給時期といった観点から両者の違いを整理し、事業ステージ別の選び方まで実務目線で解説します。
補助金と助成金の基本的な違い
補助金は主に経済産業省や中小企業庁・自治体が事業成長を後押しする目的で設ける制度で、税金を財源とし、事業計画の審査を経て採択されます。一方の助成金は主に厚生労働省が所管し、雇用保険料などを財源として雇用維持・人材育成を促進するために設けられ、要件を満たせば原則として受給できます。
比較表:補助金 vs 助成金
| 項目 | 補助金 | 助成金 |
|---|---|---|
| 所管 | 経済産業省・中小企業庁・自治体など | 厚生労働省が中心 |
| 財源 | 税金(国・自治体の予算) | 雇用保険料など |
| 目的 | 設備投資・販路開拓・研究開発など事業成長の後押し | 雇用の維持・人材育成・働き方改革の推進 |
| 審査 | 事業計画の審査あり、採択者のみ受給 | 要件を満たせば原則受給 |
| 採択率 | 30〜70%程度と制度により差が大きい | 要件充足で概ね支給 |
| 支給時期 | 事業実施後の精算払い(後払い) | 取組後の申請で支給(後払い) |
| 代表例 | ものづくり補助金/IT導入補助金/事業再構築補助金/持続化補助金 | キャリアアップ助成金/両立支援等助成金/業務改善助成金/人材開発支援助成金 |
事業ステージ別の選び方
創業期(〜3年)
自治体の創業補助金や小規模事業者持続化補助金など、負担が軽く実績が浅くても申請しやすい制度から始めるのがおすすめです。人を採用する場合はキャリアアップ助成金の活用も検討しましょう。
成長期(設備投資・IT化)
ものづくり補助金・IT導入補助金は成長期の中小企業と相性がよく、生産性向上・DX推進に活用できます。事業計画の作りこみが採択の鍵になります。
事業転換・再構築
事業再構築補助金は補助上限が大きく、新市場進出・事業転換に強力です。要件が複雑なため、認定支援機関との連携が実務上ほぼ必須です。
人材採用・定着
正社員登用・非正規雇用の処遇改善・両立支援などに取り組む場合は、キャリアアップ助成金や両立支援等助成金といった厚生労働省系の助成金を活用できます。
よくある質問
Q. 補助金と助成金、どちらの方がもらいやすいですか?
A. 一般的に、要件を満たせば原則として受給できる助成金の方が受給しやすい傾向にあります。補助金は事業計画の審査があり、公募回や制度によって採択率が異なります。ただし補助上限額は補助金の方が大きい傾向があるため、目的と自社の状況で使い分けるのが基本です。
Q. 個人事業主でも補助金・助成金を受け取れますか?
A. 多くの制度で個人事業主も対象になります。小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金などが代表例です。開業届の提出や、開業からの経過年数など制度ごとの要件を確認してください。
Q. 補助金と助成金は併用できますか?
A. 対象経費や実施時期が重複しなければ、複数制度の併用は可能です。同じ経費に対して二重に補助を受けることは原則できないため、対象経費の切り分けが重要です。専門家に事前確認をおすすめします。
Q. 採択されたらすぐにお金がもらえますか?
A. 補助金・助成金はいずれも原則として「後払い」です。採択後にまず事業を実施し、実績報告と経費の確定検査を経てから振り込まれます。事業実施中の資金繰りは自己資金や融資でまかなう必要があります。
Q. 申請は自分でできますか?専門家に頼むべきですか?
A. 小規模事業者持続化補助金など比較的シンプルな制度は自力申請も可能ですが、事業再構築補助金やものづくり補助金は事業計画書の作成負荷が大きく、認定支援機関や中小企業診断士・行政書士など専門家の支援を活用すると採択率が高まる傾向があります。
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